vlookup関数を使いこなすために「アナログなイメージ」を掴もう

vlookup関数の引数(ひきすう)が覚えられない!
という話をよく聞きます。

※引数というのは、
「=vlookup( ... , ... , ... , ... )」
の「...」の部分。
要するに、関数の「かっこの中に書く内容」のことです。
vlookup関数の場合は4つあるのですが、

これが、覚えられない、という人が多いのです。

vlookup関数の引数を覚えるのではない

実は、
私は、引数なんて覚えないでいいと思っています。

むしろ、
「vlookup関数の引数は覚えようと思って覚えたらダメ」
とさえ思っています。

そこは、覚えるポイントではないのです。

vlookup関数の「意味」を覚える

引数そのものを覚えようとするのではなく、
どういう意味の関数なのかを覚えるのです。

そうすると、
自然に、どういう引数が必要かは導き出されます。

なんで、そんな面倒なことをするのか?
というと、

「関数の意味」を覚えておくことで、
どういう場面でvlookup関数を使えばいいかが、
わかるようになるからです。

vlookup関数を使うべき状況をアナログ的に考える

vlookup関数を使うべき典型的な状況は、
どういう状況か?

アナログな例え話で考えて見ましょう。

背景

この取引先コードに対応する取引先はどこにあるか調べたい。

この会社では、
取引先ごとに「取引先カード」を作ってある。

取引先カードには、

  • 取引先コード
  • 取引先名
  • 代金回収条件
  • その他の情報

が記入されている。

取引先カードは現在10,000枚あって、
束にして管理してある。

やりたいこと

今、作っている書類に、
取引先を示すコード「13500」が記入されている。

そこで、
このコードに対応する
「取引先名」を調べて記入したい

実際にどうやるか?

1.「取引先カードの束」から
2.「取引先コード」が
3.「13500」のカードを探して
4.そのカードの「取引先名」を転記する

こういうことを、
エクセルの中で処理をしよう、というのが、
vlookup関数を使う典型的な場面です。

vlookup関数で必要な引数は、上の例えでわかる

さて、ここで、
vlookup関数の話に戻ります。

vlookup関数を使うには、4つの引数が必要となります。
(検索値、範囲、列番号、検索方法)

が、このうちの「最初の3つ」は、上の話に出てきているのがわかるでしょうか?

イメージとしては、次のように対応してきています。

検索値→「3.13500のカードを探して」
範囲→「1.取引先カードの束から」
列番号→「4.そのカードの取引先名を転記する」

ですので、
上のイメージが思い浮かぶと、
vlookup関数で指定すべき事項は、
ほとんど「明らか」にわかってしまうのです。

vlookup関数の「癖」を理解しよう

もちろん、
完全に対応しているわけではありませんので、
そういう「ずれている部分」は個別対応が必要になります。

例えば、
上の話の「2.取引先コードが」に対応する部分に
対応する引数が、vlookup関数にはありません。

この理由は、
vlookup関数の仕様として、
「表の一番左の列にある項目で検索をする」
ことが元々決まっているからです。

そのため、
あえて「取引先コードを探す」という指示をする必要がないのです。

逆にいうと、
vlookup関数を使うときは、
検索したい値を「一番左」においておかないといけないわけです。

これは。vlookup関数を使うときの「お約束」です。

このお約束を守っていれば、
あと、必要な情報は、
先ほど書いた3つ(検索値、範囲、列番号)に絞られるわけです。

vlookup関数を使いこなしたいのなら「アナログのイメージ」を掴もう

vlookup関数を使いこなしたい、という場合には、
このような「アナログのイメージ」を持っておくことが非常に大切です。

少なくとも、
こういう「アナログのイメージ」があれば、
vlookup関数の引数の意味がまったくわからない、
ということはなくなると思います。

なお、
エクセルがvlookup関数を、実際にどのように処理しているかは、
vlookup関数が遅い理由は、あなたの使い方が悪いから
を見てみてください。

今回は説明できなかった、
vlookup関数の4つ目の引数(=検索方法)の意味について理解できます。

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