エクセル・事務作業用におすすめディスプレイ

最近は安価なディスプレイは山ほどありますが、残念ながら事務作業に向いているな、、と思うディスプレイはあまりありません。

昔は、事務作業に使いやすいディスプレイは、そこそこあったのですが、最近のほうが事務作業に使いたいディスプレイはどんどん少なくなっています(悲)。

そこで、今回は、エクセルなど事務作業をする場合のディスプレイの選び方と、おすすめのディスプレイを紹介したいと思います。

事務作業用ディスプレイを選ぶポイント

私が考える、事務作業用ディスプレイに求める性能は次のとおりです。
大きく分けると、「機能性」と「目の疲れにくさ」に集約されます。

1.縦解像度ができるだけ多いもの(できれば縦1200ドットが理想的)

私が一番こだわっているポイントが、ディスプレイの「縦解像度」です。

例えば、エクセルを使う場合。
エクセルでは画面上部にリボン、画面下部にステータスバーがあるため縦方向にシートを表示させられる領域は小さくなります。

さらに、エクセルで効率的にデータ集計・加工をしようとすると、どうしても縦長の表を作ることになります。

ですから、縦方向にたくさんの情報が表示できるよう、縦解像度はある程度多いほうが便利です。

個人的には、最低縦1200ドットは欲しいところです。

縦1200ドットとなると、規格的には、次の2つが最低ラインということです。

  • 横1600ドット×縦1200ドット【UXGA】
  • 横1920ドット×縦1200ドット【WXUGA】

解像度を横1920ドット×縦1080ドット(いわゆるフルHDサイズ)で妥協すれば、安価なディスプレイもたくさんあります。

縦のドット数は、たかだか120ドット(=1200-1080)しか違いませんし、それでいいじゃないか、と妥協すればいいのですが。

でも、実際に縦1080ドットの画面を使うと、ストレスフルで妥協できないのです(汗)。

2.画面を充分暗くできること

画面がまぶしすぎると目が疲れてしまいます。

そのため、明るさ・コントラストを十分暗くできるかもディスプレイでないといけません。

所詮は事務作業ですので、細かい色がわかる必要はありませんが、できれば明るさが暗くても、ある程度色が識別しやすければ理想的です。

3.ディスプレイの高さをできるだけ下げられること

ディスプレイを見るときには、見上げる方向よりは、下を見る方向のほうが目が疲れません。

そのため、ディスプレイの高さをどこまで下げられるのか、というのも目の疲れ具合を大きく左右します。

理想的には、ディスプレイの下面を、机の上面に「乗せられる」くらいまで、下げられれば理想的です。

4.2つ~3つのディスプレイを並べられること

いわゆるマルチディスプレイです。
ディスプレイを2枚(できれば3枚)並べて支障がない程度の「大きさ」が望ましいです。

ディスプレイが大きすぎると、ディスプレイを並べて配置するのが大変なので、大きすぎるのも考えものです。

5.そこそこの画面の大きさ

一方で、画面が小さすぎても使いにくい面があります。

というのは、縦解像度が1200ドットもあると、ある程度ディスプレイの大きさがないと文字が小さくなって読みづらくなってしまうからです。

理想的には、

  • スクエア21インチ:解像度1600×1200
  • ワイド24インチ:解像度1920×1200

あたりが、文字の大きさのバランスは、ちょうどいい気がします。

6.(できれば)スクエアパネル

個人的には、ワイドディスプレイ(横と縦の長さの比が16:9とか16:10のもの)は嫌いです。

というのは、特にエクセルなどを使う場合、横幅が大きくても、それほど便利にならないからです。

むしろ、マルチディスプレイ環境にしようと思うと、横幅が大きい分場所をとって邪魔な場合すらあります。

ですから、スクエアパネル(横と縦の長さの比が4:3のもの)があれば、それを選びたいところです。

ただ、現状では、スクエアパネルのディスプレイは、ほとんど絶滅しています(悲)。

安価な縦1200ドットのディスプレイは「ない」

様々な条件を書いてきましたが、残念ながら、これらすべての条件を満たす安価なディスプレイは「ありません」。

私が一番重視している「縦1200ドット表示できるディスプレイ」という条件だけに絞り込んでも安価な機種はありません。

例えば、同じ24インチ(ワイド)で比較した場合。

横1920ドット×縦1080ドット(いわゆるフルHDサイズ)であれば15,000円程度で入手できます。

一方で、
横1920ドット×縦1200ドットのディスプレイは約30,000円出さないと買えません(2016年7月11日現在)。

しかも、これはあくまで「縦の解像度」の条件を満たしているだけで、他の条件を加味すると、さらに高額になる可能性もあります。

私がおすすめするディスプレイ

ということで、私がおすすめするディスプレイの紹介です。

DELL U2412M


デルのU2412Mというディスプレイです。

縦1200ドット表示できるディスプレイの中では安価です。
購入者が多いのでレビューが非常に充実しており、予想外のはずれを引くリスクは小さいと思います。

iiyama XB2485WSU-2


iiyamaのXB2485WSU-2というディスプレイです。

フリッカーフリーと呼ばれる、ちらつきが少ないディスプレイで、他のディスプレイに比べると目が疲れにくいようです。
私の事務所で購入して従業員に使ってもらっていましたが、特に不平・不満もなく使っていました。

EIZO L997(中古)


EIZO(ナナオ)のL997(中古)というディスプレイです。

新品価格で約20万円弱!というデザイナー御用達の高級ディスプレイです。

高級なだけあって、2チャンネルでは「目が疲れにくいディスプレイ」として真っ先に挙げられていた名機です。

上記2種とは異なり、解像度は1600×1200のスクエアパネルなので、そういう意味でも私の好みにぴったりの機種です。

残念ながら、現在では販売中止になってしまっており、新品を入手することはできません。

ただ、ヤフーオークションで取引がされている場合があるので、中古を入手することは可能です。

製造中止になってから随分時間が経っているので、新品同等の品質を維持できているかは、かなり怪しいですが、事務処理用としては、まだまだ現役で使えます。

私は、L997が好きで、今まで、約10台弱L997(と、その類似型番)を中古で購入して使っています。

もちろん、中古ですので、新品に比べれば壊れるリスクは高いと思うのですが、今まで約6~7年間使ってきた中で、壊れたのは1台だけですので、信頼性としては悪くはないのだろうと思います。

まとめ

ということで、エクセルや事務処理をする上での、おすすめディスプレイを紹介しました。

実際には、相性もあると思いますので、できるだけ、現物を実際に見て判断してください。

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