【書籍】できるExcel2021が2022年4月1日に発売されました
2022年4月1日に、私が執筆した書籍「できるExcel2021」が発売されました。
一言で言うと、初心者向けの1冊目に買ってほしいExcelの基本書です。まずは、本書で、基礎知識を体系的に身に付けてください。
この記事の目次
この本の特徴
エクセルに触れたことがない初心者向けの本です
この本は、エクセルに触れたことがない初心者向けの本です。
Excelを使ったことがない人向けに、エクセルの起動方法、エクセルファイルを開く方法やセルの選択などのエクセルの基本的な操作方法から仕事に役立つ便利な使い方までを、体系的に図解入りで紹介します。
重要な機能だけを紹介しています
Excelの機能はたくさんありますが、その中で、本当に重要な機能はほんの一部です。本書では、その中で、多くの場面で使いまわせるような汎用的な機能を厳選して紹介します。
基礎編と応用編の2部構成
本書は、前半の基礎編と後半の応用編に分かれています。
基礎編:エクセルの基本的な操作を紹介
エクセルの基本的な操作を学びたい、というときには、前半の基礎編を読んでください。
Excelで何ができるのかといった話から、Excelで表を作るための基本的な操作など、Excelの初歩の部分を一通り解説していきます。基礎編を読むだけで、Excelで簡単な表を効率的に作るための知識が得られます。
応用編:作業効率を上げる機能を紹介
後半の応用編では、さらに作業効率を上げるための様々な機能を紹介します。
本書では、多くの場面で使いまわせるような汎用的な機能を中心に、重要な機能を厳選して紹介します。
最終的な目標は、簡単な表の作成を自動化すること
この本では、表の作成を自動化するための基本的な考え方を紹介します。
- 元データを使いやすい形(1行1データの形)で準備する
- VLOOKUP関数などの関数で必要な情報を付け足す
- SUMIFS関数やCOUNTIFS関数で集計する
特に重要なのが元データを使いやすい形で準備することです。元データを使いやすい形で準備できれば、基本的な関数を使うだけで、自動的に目的の表を作ることができます。
逆に、この考え方に従わないと、一気に作業効率が落ちたり、作業を自動化するのに難しい関数が必要になります。とても重要な考え方ですので、しっかり身に付けましょう。
UNIQUE関数、FILTER関数など、最新の関数を紹介
Excel2021では、便利な関数がたくさん導入されています。
本書では、その中からUNIQUE関数、FILTER関数の2つの関数を紹介しています。
数式を入力したセル以外のセルにも計算結果が表示される、今までにない機能を持った関数です。使える環境にある方は、ぜひ試してみてください。
動画解説・ヘルプデスク付き
本書で紹介した内容については、動画も作成されています。文章で読んだだけでわかりにくい、というときには、動画も併せてご覧ください。
また、編集部内に、ヘルプデスクがあり、電話、FAX、Webの問い合わせフォーム経由で、本書の記載内容の問い合わせをすることもできます。
著者視点で見た本書の楽しみ方
著者視点での、本書のこだわりポイントを書いていきます。
関数の説明に注目
関数を日本語化すると理解しやすいのではないか?ということで、各関数の機能を、日本語の穴埋めテンプレート形式で紹介しています。
たとえば、SUMIFS関数だと、次のような感じです。
関数を日本語で読み下せるようになると、理解が進むと思いますので、参考にしてみてください。
第12章に注目
本書の最大の価値は第12章「データ集計をマスターしよう」に詰まっています。
この章をマスターすればエクセルの作業効率は大きく上がるし、この章を無視すればエクセルの作業効率は一生上がらない、というくらい、とても重要な章です。
ぜひ、目を通してみてください。
各レッスン、章ごとのまとめ枠に注目
各レッスン、章末には「まとめ」の項目があります。
時間がないときには、本文を読まずに、この項目だけを飛ばし読みするのも良いのではないかと思います。
「まとめ」の項目があることで、本書のような初心者向けの基本書の割に、重要な機能・多用すべきではない機能が、わかりやすくなっているのではないかと思っています。
特に重要な関数・機能を把握できる
本書で紹介している機能・関数は、基本的には重要な機能だけです。
とはいえ、本書で紹介した機能・関数は等しく重要なわけではありません。たとえば、オートフィルタやSUMIFS関数といった機能のように、本書で紹介した機能の中でも飛びぬけて重要な機能もあります。
このような項目が入っているレッスン、章の「まとめ」の項目は、とても力が入っています。
逆にいうと、まとめがフワっとしているレッスンや章は、「本書で紹介した項目の中では」重要度が落ちるということです。
ネガティブ情報に注目
本書で紹介した項目の中には、セルの結合、セル内改行、並び替えなど、重要な項目ではあるもののむやみに使うと、作業効率を落としたりトラブルの原因になる機能があります。
このような機能を紹介するレッスンのまとめは、ややネガティブなトーンになっていると思います。編集作業の過程で、かなりまろやかな表現に落ち着いているので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、意識して読むと面白いかもしれません。
最初は、「できるだけ使うな」といった直接的な文章を書いていたのですが、さすがに修正しました。
まとめ
この本は、初心者向けの1冊目に買ってほしいExcelの基本書です。Excelの基礎知識を体系的に身に付けたいときには、ぜひ読んでみてください。