エクセルで取得日(支出日)から期末日までの月数を求める
火災保険や、金融機関から借り入れた際の保証料等、
(長期)前払費用の支出をした場合、
支出した年度に費用化できるのは、
支出日から期末日までの月数分だけとなります。
例えば、
支出日が2015年11月、期末が2016年3月であれば、
支出日含め5ヶ月分のみ費用化することになります。
この「5ヶ月」という期間を
エクセルで計算する方法を考えてみます。
支出日から期末日までの月数を求めるための準備
月数計算をする場合の基本は、
年・月を扱いやすい形に変えることです。
一番よくある形は、
を計算してみることです。
これを計算すると、
支出日: | 2015年11月 | → | 2015×12+11 | =24191 |
期末日: | 2016年3月 | → | 2016×12+3 | =24195 |
となります。
この計算結果( 24195 と 29191 )の差を取ると
となります。
この「4」は、
2015年11月の「4」ヶ月後が、2016年3月になる
ということを表しています。
このように、
「年×12+月」という量を考えることで、
「ある月」と「ある月」とが、何ヶ月差があるかが簡単に計算できるわけです。
支出日から期末日までの月数
ここまでくれば、あとは簡単です。
支出月~期末月までの、
「支出月を含んだ月数」を計算する場合には、
先ほどの数「4」に1を足せば、
目的の月数が得られます。
支出月、期末月が
エクセルの日付形式(=シリアル値)で入力されている場合には、
- year関数で「年」
- month関数で「月」
が計算できますので、
次のような関数で、
(支出月を含めた)支出月から期末月までの月数が計算できることになります。
支出月から期末月までの月数が計算できると何がいいの?
支出月から期末月までの月数が、
自動で計算できるようになると、何がいいかというと、
(他にも、いくつか乗り越えるべきハードルはありますが)
例えば、次のように、
前払費用の各年度の費用化額が、計算できます。
※若干、計算式が複雑なので、解説は省略します。すみません。
前払費用の費用化額は、
固定資産台帳に載せずに、
エクセルで手計算することが多いと思いますが、
こういうフォーマットを作れるようになると、
経理業務が非常にはかどりますので、
ぜひ、チャレンジしてみてください!
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