ビットコイン(仮想通貨)移動平均法・総平均法エクセル損益計算シート
ビットコインなど仮想通貨について、移動平均法(+総平均法)で損益を計算するエクセルシートを作りました。
移動平均法の計算が大変!と悩んでいるのであれば、ぜひ使ってみてください。
また、合わせて総平均法の計算もできるようにしました。
移動平均法・総平均法の選択により損益が大きく変わる場合もありますので、どちらの計算方法が有利か検討してみてください。
総平均法は継続適用が条件となっているので、都合良く移動平均法・総平均法を使い分けることはできません。
ただし、仮想通貨取引開始年度は、(その後も基本的に同じ計算方法を継続することを前提に)移動平均法・総平均法のどちらかを任意に選択できます。
ダウンロード
下記リンクから、ダウンロードしてください。
ビットコイン(仮想通貨)の移動平均法・総平均法エクセル計算シートをダウンロードする
このファイルでは、マクロは使っていませんので、安心してご使用ください。
エクセルシートの使い方
仮想通貨の年初時点での未決済数量・金額を入力
年初時点での、(未決済)仮想通貨の、数量と合計金額を(プラスの数値で)入力します(単価の入力は不要です)。
もし、今年から仮想通貨の取引を始めた場合には、C11セル、D11セルともに「0」と入力しておいてください。
取引時の数量と入出金金額を入力
以下に従い、取引データ(数量・入出金金額)を入力してください。
- 数量:取引対象となる仮想通貨の数量
- 入出金金額:日本円での受渡金額 ※手数料含む
入力時には、次の4つのことに注意してください。
- 注意点1:取得時プラス、支出時マイナスで数量・金額を入力する
-
エクセルシートに、
- 仮想通貨取得時(=購入時):数量と入出金金額を両方「プラス」の数値
- 仮想通貨支払時(=売却時):数量と入出金金額を両方「マイナス」の数値
で入力します。
- 注意点2.取引順に上から入力する
-
取引の時系列に応じて、上から順番に取引を入力していってください。
順番を入れ違いに入力してしまうと、正しく計算されません。 - 注意点3.行の挿入・削除はしない
-
今回の計算シートは「行の挿入・削除」の操作に弱く、行の挿入・削除を行うと数式が壊れてしまいます。
行の挿入・削除操作は控えてください。
- 注意点4.金額欄は、常に「日本円」での金額を入力する
-
金額については、常に「日本円」での評価額を入力していってください。
たとえば、ビットコインで他の仮想通貨を購入したという取引があった場合に、ビットコインの損益を計算したいときには、- 数量:ビットコインの減少数量
- 金額:その減少数量に対応する取引時の「日本円での時価」
を入力してください。
ビットコインを支払う取引ですので、先ほどの「注意点1」に従い、数量・金額ともにマイナスの金額で入力することに注意してください。
上の画面では、国税庁が公表している仮想通貨 に関する所得の計算方法等について3ページ目の取引を入力しています。
問 仮想通貨を追加で購入しましたが、取得価額はどのように計算すればよいですか。
(1年間の仮想通貨の取引例) 3月9日 2,000,000円(支払手数料を含む。)で4ビットコインを購入した。 5月20日 0.2ビットコイン(支払手数料を含む。)を110,000円で売却した。 9月28日 155,000円の商品購入に0.3ビットコイン(支払手数料を含む。)を支払った。 11月2日 他の仮想通貨購入(決済時点における他の仮想通貨の時価600,000円)の決済に1ビットコイン(支払手数料を含む。)を支払った。 11月30日 1,600,000円(支払手数料を含む。)で2ビットコインを購入した。
上記取引とエクセルシートと見比べると、
- 青字部分(=ビットコインの取得)→プラス
- 赤字部分(=ビットコインの支払)→マイナス
で入力しているのがわかると思います。
計算完了
これで、仮想通貨関連の損益と、年末時点未決済残高が計算できます。
注意事項
このエクセルシートは自己責任にてお使いください。
このエクセルシートを使用したことによるいかなる損害も補償できかねます。
また、たくさんのご質問を頂いておりますが、個別の返信ができない場合もあります。あらかじめご了承ください。
更新履歴
2017/12/25 6:34 Ver0_2 年初残高があった場合の総平均法の計算に不具合があったため修正
2017/12/27 12:30 Ver0_3 譲渡収入・譲渡原価の計算を追加、年初未決済残高の入力場所変更