エクセルで給料支払時の源泉所得税額を計算する

※下記URLにて給与計算シートを配布中です。ぜひ、お使いください。
 エクセルで給与計算-社会保険料・源泉所得税額を自動計算

給料を支払うときの
源泉徴収する所得税の金額を、
エクセルで計算してみます。

今回は、
月額給与が0円~1,010,000円までで、
扶養控除申告書の提出をしている場合(=甲欄徴収)の
計算をできるようにしてみます。

給料支払時の源泉徴収税額を計算する

まずは、下準備をします。

1.源泉徴収税額表のダウンロード

国税庁のホームページに、
源泉徴収税額表があるので、それをダウンロードします。

今回は、
一番よく使われる、
給与所得の源泉徴収税額表(月額表)のエクセル版をダウンロードします。

2.源泉徴収税額表の加工(空白行の削除)

エクセルで計算しやすくなるように、
源泉徴収税額表を加工します。

まず、最初に空白行を削除します。

  1. B列を選択して、オートフィルタを選択
    gensentyousyuugetugakuhyou_1_1
  2. フィルタの機能で、空白セルだけを表示させる
    gensentyousyuugetugakuhyou_1_2
  3. 表示された行「全て」を選択して削除
    gensentyousyuugetugakuhyou_1_3

ここまで作業すると、
次のような表ができます。

gensentyousyuugetugakuhyou_1_4

これで下準備は完了です。

実際に源泉所得税額を計算してみる

さて、それでは、実際に計算をしてみます。

シートを1つ挿入して、
A2セルに給料(例えば、300,000)を入れます。

次に、
C2セルに次のようなvlookup関数を入れると、
扶養家族0人の場合の源泉所得税額が計算できます。

※なお、源泉徴収税額表は「月額表」シートに入っています。

gensentyousyuugetugakuhyou_1_5

扶養家族0人以外でも計算したい場合も簡単です。

B2セルに扶養家族人数(例えば2人)を入れます。

その後、
C2セルの計算式を次のように変えると、
B2セルの扶養家族人数に応じた
源泉所得税額が計算できます。

gensentyousyuugetugakuhyou_1_6

なぜ、これでうまくいくのか?

vlookup関数の「近似値検索」を使うと、
指定した値に一番近いデータ
(正確には、指定した値以下で「最大」の値)
が入っている行を抽出できます。

そのため、
300,000でvlookup関数の検索を行うと、
次のように
B列に「299,000」が入っている行が選択されるのです。

gensentyousyuugetugakuhyou_1_7

あとは、
扶養家族0人であれば、
B列を含めて右に3列目

扶養家族2人であれば、
B列を含めて右に5列目の金額を抽出すれば、
目的の金額が得られます。

gensentyousyuugetugakuhyou_1_8

今回も動画を撮って見ましたので、
あわせてごらんください。

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