預金出納帳（入出金）を弥生会計にインポートするエクセルシートを配布します

2016年5月11日

freee、MFクラウド会計といった、銀行入出金やクレジットカード明細を自動で仕訳化してくれるクラウド会計ソフトが流行しています。

そこで、これらのソフトに対抗（？）して、エクセルでこれと似たようなものを作ることにしました。

とはいえ、完全自動取込はさすがにハードルが高すぎますし、会計事務所の立場で考えると、お客さんの預金口座のパスワードを預かるわけにはいきませんので、運用的にも完全自動取込は不可能です。

結局、機能としては、ダウンロード済のCSVデータを簡単に弥生会計に取り込めるだけで十分使い物になります。

難易度的にも、ダウンロード済みのCSVデータを仕訳形式に変換するだけならば、ちょっとマクロを組むだけで済むので、比較的簡単です。

そこで、インターネットバンキングなどからダウンロードしたCSVデータを、自動で弥生会計の仕訳に変換するエクセルシートを作ってみました。

インターネットバンキングデータを弥生会計データに変換するエクセルシート

このエクセルシートを使うと、freeeなどの「CSVファイルの手動取込」のようなイメージで、ダウンロードしたCSVデータをそのまま貼り付けるだけで弥生会計の仕訳が作れます。

既存の仕訳入力用シートを使う場合、銀行ごとに「日付」の形式が違うため、シートの様式に合わせて日付フォーマットを加工する必要がありました。

今回作ったエクセルシートは、銀行のフォーマットに合わせて取り込み用シートを設計しています。

そのため、日付の変換が不要で、エクセルに不慣れな人でも使いやすいです。

仕訳自動変換シートの使い方

１．銀行を選ぶ

取込対象となる銀行と、記帳先科目を選びます。

２．ダウンロードしたCSVデータを貼り付ける

インターネットバンキングからダウンロードしたCSVデータを貼り付けます。
「１．」で選択した銀行にあわせて、シートのレイアウトが変わっているので、特にデータに変更を加える必要はありません。ダウンロードしたままの状態で貼り付けてください。

今回は、楽天銀行のデータを貼り付けています。

仕訳化すべき行かどうかは自動で判断しますので、上の画面のように必要な行だけ貼り付けてもいいですし、悩むのが面倒であれば、次のようにファイルを丸ごと貼り付けてしまっても大丈夫です。

３．仕訳変換（＋変換ルールの入力）

仕訳変換をすると、仕訳に勝手に変換されます。

変換ルールが未登録の仕訳については、一覧を取得することができますので、必要に応じて変換ルールを追加登録します。

「・・・を含む」「・・・で始まる」などの条件も指定できます。

一部銀行の受取利息や、カード会社の通信費・水道光熱費、楽天銀行の振込のように、ダウンロードデータの摘要欄が毎月変わる場合、こういう条件を駆使することで仕訳ルールを個別に登録しないで済みます。

登録が終わったら、再度仕訳変換をかけます。
正しい科目が入力されていることがわかります。

４．弥生会計インポート用データを作成

ここまできたら、あとはボタン１つで弥生会計インポート用データが作れます。

拡張子は「.txt」で保存できるのが地味に便利です。
「.csv」で保存するのに比べ、弥生会計で取り込むときのファイル選択が楽になります。

あとは、弥生会計で取り込めば、仕訳入力完了です。

クレジットカード会社のデータも取り込めます。

クレジットカードの支払いデータもCSVデータさえ入手できれば、銀行入出金明細同様に、弥生会計の仕訳に変換ができます。

対応金融機関と協力者募集中！

このエクセルシートは、今のところ、下記金融機関に対応しています（2016/5/11時点）。

• みずほ銀行
• 三菱東京UFJ銀行
• 三井住友銀行
• 新生銀行
• ゆうちょ銀行
• ジャパンネット銀行
• 楽天銀行
• 住信SBIネット銀行
• 西武信用金庫
• 東京厚生信用組合
• 東京都民銀行
• 東京スター銀行
• 野村信託銀行
• アメックス
• ＪＣＢカード
• UCカード
• オリコカード
• ジャックスカード
• セゾンカード
• 楽天カード
• ビューカード

このエクセルシートを使ってみたい場合

現在、諸事情により配布を停止しております。申し訳ありません。