経理面から見たエステサロン、美容室、飲食店などの営業日報作りのポイント

エステサロン、美容室、飲食店などの現金商売の場合には、
日々の売上・顧客数を管理するため、
営業日報(売上日報)をつけていると思います。

経理面から見た、営業日報に欲しい情報とは?

営業日報は、
経営者が見るための資料なのですが、

同時に、
経理担当者や会計事務所(税理士)も、
それを流用(?)して、経理的に欲しい情報を拾っていきます。

ところが、
往々にして、
経営者が欲しい(と思っている)情報と、
会計事務所が欲しい情報との間には、ずれがあります。

営業日報に欲しい情報がないとどうなる?

営業日報から欲しい情報が取れないと、

税務申告の際に、
他の資料をひっくり返して探したり、
状況を把握している人(往々にして社長)にインタビューをするなど、
(お互いに)多大な手間がかかってしまいます。

そこで、
会計帳簿作成、税務申告の目線から、
営業日報には、こういう項目が欲しい!
という点を書いてみようと思います。

もれているな、と思ったら、
付け足してみてください。

すべての売上が網羅されていますか?

意外と、
営業日報に、全ての売上が集計されていない、
というケースが、よくあります。

エステサロンや美容室業態だと、
よくあるのが、次の2パターン。

1.従業員に対する販売が抜けている

従業員に対して販売した材料売上(=社内販売)が抜けている
というケース。

「どうせ、ほとんど実費で販売しているし」
「どうせ、社内販売だし」

というような意識で、売上日報(営業日報)に上げていない。

2.ホットペッパーポイントなどの売上が上がっていない

ホットペッパーなどでクーポンを配っている場合、

他の店舗でもらったポイントで精算をする、
というケースがあります。

この場合、
ポイント発行元であるリクルートから入金を受けることになるわけですが、
この分の売上が、
営業日報に集計されていない、というケースがちらほらあります。

いずれも、経理目線から見ると、かなり困ります。

もちろん、
営業日報に書かれていない「売上」を、
手間無く把握できる仕組みが、別にあればいいのですが、

多くの場合、
後から把握しようと思うと、
膨大な手間暇がかかるケースが多いです。

ムダな手間をかけないために、
最初から全ての売上を営業日報に織り込んでしまいましょう。

業績評価とは関係ない売上だから載せたくない

もし、
売上は売上なんだけれど、
業績とは直接関係ないから、
できれば営業日報の売上には含めたくない、というような売上がある場合
(先ほどの「社内販売」などは、
 考え方によっては、業績評価には無関係ともいえます。)

次の図の赤枠部のように、
営業日報上、
「業績管理に影響させない売上」を別管理すればいいだけの話です。

keiri_nippou_1_0

いずれにしても、
営業日報には、「全売上」をのせることを徹底しましょう。

入金種別ごとに金額を区分できていますか?

経理的には、
入金種別ごとに売上金額を把握したい、
というニーズがあります。

入金種別というのは、

  • 現金売上
  • クレジットカード売上
  • 掛売上(後日、振込入金)

というものをイメージしています。

この情報を把握できると、
売上代金が、
いつ、どのように入金したのか(あるいは、する予定なのか)を知る
手がかりになります。

売上と入金は一致していますか?

いつ入金したのか(入金する予定なのか)という情報が、
なぜ重要かというと、

売上が
「きちんと入金されているかどうか」
検証ができる
からです。

売上が上がっているのに入金がない
(あるいは、売上ないのに入金がある)、
という場合、

たいてい、
どこかの処理に誤りがあるケースが多いので、
ずれている内容を手がかりに、
処理誤りを見つけるのです。

とはいえ、
クレジットカード売上、掛売上については、
外部業者から、振込入金されてくることが普通なので、
大きくずれることは、ほとんどありませんし、
ずれても、原因はすぐにわかります。

問題になるのは、「現金売上」です。

現金売上額と預金入金額とが、なぜ違う?

現金売上分は、どこかの時点で(できれば、当日か翌日)に、
預金口座に入金されることが理想的なのですが

現実には、

  • 売上代金を、日々の経費の支払いに使っている
  • 社内販売等通常の売上とは違ったので、社長が売上代金を預かってそのままになってしまった

などという理由で、
現金売上≠預金口座への入金額
ということがしばしば起こります。

もちろん、
入金されない原因が、
しっかり把握できていれば、まだいいのですが、

「預金口座に入金されない理由が何か、わからなくなってしまう」
という状況になることもよくあります。

こうなると、
もう、きれいな会計処理をすることは無理で、
テキトーに処理せざるを得なくなってきますし、

従業員に店舗を任せている場合には、
横領リスクも高まります

ですから、次の2つの点に気をつけましょう。

  • 日々、売上の中から、経費を支払っているのであれば、
    「経費の支払額」も営業日報で記録しましょう。
  • 社内販売など、イレギュラーな売上が発生した場合も、
    全ての売上代金を預金に入金するように心がけましょう。

営業日報ですが、
経理的には、これくらいの項目が欲しいな、、
というのをまとめたのが次の図です。

keiri_nippou_1_1

これだけ気を遣えば、
経理担当者や会計事務所が、
うるさく言ってくることはなくなるでしょう(^^)。

あとは、
経営者として
把握したい情報(客単価、重点販売品目の販売数量、リピート率など)を加えて、
フォーマットを作成してください。

営業日報はどうやって作る?

ところで、
営業日報のフォーマットを決めたとして。

実際に、どういう手順でこのフォーマットの金額を埋めていけばいいか、
という問題があります。

私個人としては、
今回作ったフォーマットに「直接」金額を入力していく方法は、
おすすめしません

なぜかというと、
直接入力してしまうと、
せっかく入力したデータを使い回せなくなってしまうからです

それでは、どうすればいいのかというと、
データ集計用の表を作って、そこからデータを引っ張ってくるのです

そうすれば、
その「元データ」を使い回すことができるようになります。

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