エクセルに出てくる「記号」に対する先入観は捨てよう
エクセルでは、
絶対参照に「$」マークを使いますが、
先日、
「なんで、お金でもないのに$マークをつけるんだ?」
と疑問に思った、という方がいらっしゃいました。
私には、完全に予想外の発想でした。
パソコンで使える記号は、かなり少ない。
パソコンは、
英語圏で発達してきた、ということもあり、
パソコンに指示を出すときは、
半角文字(≒日本語入力モードにしないでも書ける文字)を使うケースが多いです。
とはいえ、
半角文字は、文字の種類がかなり少なく、
英文字と数字以外だと、下記のとおり30文字前後しか、
使える文字がありません。
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ですから、
英数字だけでは表現できないような「機能」を実現したい、
という場合には、
上記文字を無理やり使うことがほとんどです。
数少ない記号に「意味」を割り当てるから、無理が出る
無理やり記号を割り当てている例として、
掛け算、割り算があります。
エクセルで掛け算を表すときは「*」(アスタリスク)
エクセルで割り算を表すときは「/」(スラッシュ)
を使いますが、
イメージ的に、
「/」(スラッシュ)が割り算は、なんとなく納得できますが、
「*」(アスタリスク)が掛け算は、イメージにはないですよね。
たぶん、
掛け算については、
上に挙げた文字しか「選択肢がないから」、
無理やり割り当てたのだろうと思います。
もちろん、無理やりなので、
慣れていない人にとっては、
なぜ「*」なのか理由がわからないし、覚えにくい、
というのは当たり前だと思うのですが、
だからといって、
なぜ、「*」が掛け算なの?と悩んでも時間のムダなわけで、
そういうものだ、と割り切るしかないわけです。
パソコンでの記号は、日常生活と違う意味になる場合もある
さきほどの「$」マークの話も同じです。
たまたま、
絶対参照のマークをどうしようか、と考えて、
無理やり「$」マークをあてはめただけ、なのです。
さきほどの「*」マークとは違い、
「$」マークは日常生活では「お金」のイメージがある分、
より「取っ付きにくい」と感じる方もいるとは思いますが、
そこで、「お金」のイメージに引っ張られてはいけません。
悩むだけ、時間のムダです。
日常生活は日常生活。
エクセルはエクセル。
切り離して考えてみてください。