【所要時間5分】初めてのエクセルVBA-マクロを作って実行する

このページでは、初めてVBAでマクロを組む人向けに、VBAのマクロを動かすまでの一番簡単な手順を紹介しようと思います。

初めてマクロを動かそうと思ったときには、まずは、どんなマクロでもいいので「とにかく1回プログラムを作って動かす」ことが大事です。

　

最初に試すまでは、すごくハードルが高く感じるかもしれません。

でも、1回でも実行してみれば、かなり簡単にマクロが作れることがわかると思います。

　

※下記を再生しても音は出ませんので、音が出せない環境でもご安心ください。


今回作るマクロ

今回は、実行すると、A1セルに「1」と表示するマクロを作成、実行してみます。

作業手順

1. エクセルを起動する

通常通りエクセルを起動します。

2. VBAのエディタを起動する

Alt ＋ F11を押すと、Visual Basic Editorが起動します。

Altを押しながらF11を押すことに注意してください。

F11キーは、キーボード最上段の右側にあります。

3. ソースコードの入力画面（標準モジュール）を表示させる

画面上のメニューから「挿入」→「標準モジュール」を選ぶと、ソースコードの入力画面が表示されます。

環境によっては、「Option Explicit」という行が表示されないかもしれません。

表示されなくても問題ありませんので、そのまま先に進んでください。

4. ソースコードの入力をする その1

先ほど表示された入力欄に、次の文字を入力してEnterキーを押してください。

sub test

少し細かく書くと、
s、u、b、Space、t、e、s、t、Enter
と入力します。

すると、エディタにより自動的に入力した文字が整形されて、次のように表示されます。

5. ソースコードの入力をする その2

「4.」の入力後「Sub test()」～「End Sub」の間の行に入力できる状態になっています。

そこで、次の文字を入力してEnterキーを押してください。

range("a1")=1

※先頭にスペースが入っていることに注意してください

　

少し細かく書くと、
Space、r、a、n、g、e、Shift+8、Shift+2、a、1、Shift+2、Shift+9、Shift+-、1、Enter
と入力します。

すると、エディタが自動的に入力した文字を整形して、次のように表示されます。

これで、マクロの作成は完了です。

「Range("a1")」の「a1」の部分は、「Range("A1")」と大文字で書いても問題ありません（むしろ、「大文字」を使うほうが普通かもしれません）。

セル番号を小文字で入れるのは気持ち悪い、というときは大文字で入力してみてください。

6. できあがったマクロを実行する

入力欄が「Range("a1") = 1」のすぐ下の行にあることを確認して、F5を押します。

すると、マクロが実行されます。

※F5キーは、キーボード最上段の真ん中からやや左寄りにあると思います

速すぎてわからないかもしれませんが、マクロ実行時に一瞬だけ次のような変化が起きています。

  • マウスカーソルが砂時計マークになる
  • ウィンドウタイトルの表示が変わる

万一、このような変化がわからなくても、F5キーを押した時点でマクロは実行されていますので、次のステップに進んでください。

　

マクロ実行後、元々のエクセルシートの表示画面にもどると、A1セルに「1」と入力されています。

これで、マクロの実行が完了しました。

解説

プログラムの簡単な解説をします。

Sub test()
 Range("a1") = 1
 
End Sub

Sub～End Subが1つのまとまり

「Sub」と「End Sub」で囲まれた部分をSubプロシージャと呼びます。

マクロとして実行したい作業をこのSubプロシージャの中に書きましょう。

　

Subプロシージャの書式は次のとおりです。

Sub 「プロシージャ名」 ()
...
End Sub

今回は、「プロシージャ名」の部分に「Test」が入っているので、このSubプロシージャには「test」という名前が付けられていることがわかります。

Range("a1") = 1で、セルに値を代入

「Range("a1") = 1」という文は、「A1セルに1を入れる」という意味を表しています。

文字の雰囲気から、なんとなく理解できますよね？

　

もちろん、「a1」「1」の部分を変えれば、「どのセルに何を入れるか」を変化させることができます。

興味があれば、試してみてください。

　

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