エクセルのif関数が難しい理由
エクセルを使っている人に話を聞くと、
if関数の使い方がよくわからない、という人が多いです。
中でも、良く聞くのが、
「どういうときに使ったらいいかわからない」
という意見です。
if関数の使い方がピンと来ない
条件式、真の場合、偽の場合 の言葉は、
なんとなく読んでわかった。
ただ、どう使うのか、いまいちピンと来ない。
ツイッターを見ていても、
そういう話をよく見かけます。
そこで、今回は、
if関数をどういう場面で使うのか、
その「考え方」を書いていこうと思います。
if関数は「場合分け」をしたいときに使う
if関数は、
「こういうときはXX、そうじゃないときはYY」
ということを表現したいときに使います。
いわゆる「場合分け」というやつです。
「場合分け」というのがどういうものか、
いったん、エクセルの言葉(関数)から離れて、
日本語で考えてみます。
やりたいことを、日本語で考えてみる
「場合分け」というのがどういう状況か、
文章で表現してみましょう。
例えば、次のような感じになります。
- 40点以上ならば「合格」。そうじゃないときは「不合格」
- 20歳以上ならば「成人」。そうじゃないときは「未成年」
- 「売上予算≦売上実績」なら「予算達成」。そうじゃないときは「予算未達」
- 雨が降ったら家にいる。雨が降らなかったら出かける。
これらが「場合分け」の典型的な例で、
一番簡単なパターンである「二択」です。
必ずしも、
単純な二者択一じゃないとダメ、というわけではなく、
次のような複雑な場合も「場合分け」に入ります。
- 80点以上なら「優」、60点以上なら「良」、
40点以上なら「可」、40点未満なら「不可」 - 入園料が、
18歳以上なら「大人料金」、12歳以上なら「学生料金」、
4歳以上なら「子ども料金」、3歳以下は無料 - 今月も、先月も、先々月も「売上予算≦売上実績」ならば社長表彰を受けられる。
そうじゃないときは表彰が受けられない
if関数が難しいのは、何をやりたいかきちんと表現できていないから
if関数が難しい、という意見の多くは、
やりたいことが「日本語」で表現できていない場合がほとんどだと思います。
言い換えると、
「作業手順」を作ることができていないからです。
そこで、まずは、
こんな感じで、
エクセルでやりたいこと(=作業手順)を、
まず日本語で表現してみましょう。
そこで、
「場合分け」が出てくれば、if関数が使える場面かもしれません。
if関数が難しくて困っている、という方は、
ぜひ、お試しください。