並べ替えの代わりに、sumif・オートフィルタ・ピボットテーブル

前回、
並べ替えを使うよりも、他の機能を使うほうが便利
という話をしました。

並べ替えを使わないほうがいい場面とは?

そういわれても、

実際に例を出してみないと、
ピンとこないかたも多いと思いますので、

今回は、
並べ替えを使わないほうがいい「ありがちな場面」を
思いつくだけ、書いていこうと思います。

1.特定の相手先のデータを探したい場合

ありがちな処理:並べ替え

経費支払いのデータから、
指定した相手先のデータを探したい、という場合に、

「相手先」で並べ替え(ソート)をして、
目的の「相手先」を探す、という行動をとる人は意外と多いです。

おすすめの処理:オートフィルタ

調べたい相手先が、1つとか2つとか、ごく少数であれば、
「オートフィルタ」を使って探すほうが速いですし、
並び順も変わりませんので、気楽に使えます。

※全相手先について、目視でチェックしたい、という場合には、
 並べ替えをする価値が、あるかもしれません。

2.相手先ごとの支払金額合計を計算したい

ありがちな処理:並べ替え後、横にsum関数で合計金額を算定

経費支払いのデータから、
相手先ごとの支払金額合計を計算したい、という場合に、

ありがちなのは、
いったん、相手先で並べ替えをして、
相手先ごとに、横に合計金額を算定していく方法です。

でも、これだと、
次のようなデメリットがあります。

  • データが増えたり減ったりすると、メンテナンスが大変
  • 定型業務の場合、毎回の手作業のボリュームが多い
sumif関数、あるいは、ピボットテーブルを使った集計

こういう場合に、おすすめなのは、
sumif関数や、ピボットテーブルを使って集計をする方法です。

この2つの方法には、
それぞれメリット・デメリットがあるので、
ケースバイケースで使い分けることになりますが、

どちらを使うにしても、
並べ替え機能を使うよりは、「はるかに簡単」に処理ができます。

私が、他の人の操作をするところを観察した感じでは、

「○○ごとの小計」をとりたい、という場面で、
「並べ替え」機能を使う人が非常に多いように思います。

でも、
これは、とても効率が悪いので、
今すぐ止めましょう。